5.1 spinとは |
プロトコル検証用言語Promelaは1980年代後半にAT&Tベル研究所のDr. G.J.Holzmmanによって開発され、
シミュレータ"spin"は今でも引続き機能拡張と改良が続けれています。
"xspin"というTcl/TkベースのGUIプログラムを介して"spin"を実行することができます。
開発当初の目的は"通信プロトコルの検証"だったのですが、
時代の流れを受けてか、ここ2年くらいの間に"分散システムのソフトウエアの検証"に変わってきました。
最近の雑誌記事によれば、デニス・リッチーがインタビューに答えて、
Dr. G.J.Holzmmanが共同研究を行なっていると語っており、
spinとPlain9(デニス・リッチーが開発しているOS)の連係にも興味がもたれます。
5.2 ソフトの入手 |
ftp://netlib.bell-labs.com/netlib/spin/
5.3 インストール |
注意: spinのコンパイルには"yacc"が必要です。
xspinの実行にはwish4.2以上のTcl/Tk処理系が必要です。
spinのアーカイブは作業を行なっているディレクトリにファイルを展開してしまうので、
予めspin用のディレクトリを作っておきます。
ここでは新たにディレクトリ$Work/spinを作り、ファイルを展開します。
作業ディレクトリ$Workは任意のディレクトリです。
5.3.1 spinのインストール
ディレクトリ$Work/spin/Src3.4に移動し、"make"を実行します。5.3.2 xspinのインストール
ディレクトリ$Work/spin/XSrc3.4に移動します。set SPIN "/usr/local/bin/spin" |
5.4 使い方 |
注意: 本が出版されたのは1991年(日本語版は1994年)で、説明が古い部分があります。
例えば:
"ラベル付けされた状態の条件文(日本語版171ページ)"は、本では":"を使っていますが、 現在のバージョンでは"@"を使います。
5.5 参考サイト&参考文献 |
5.5.1 オリジナルサイト
"spin"のオリジナルサイトは以下の通りです:http://netlib.bell-labs.com/netlib/spin/index.html
5.5.2 参考文献
開発者による本があります。
また、上記の原本のPS版、PDF版がオリジナルサイトからオンラインで入手できます。
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