How to build Internet Server with Solaris 2.6

last update: 29 Sep 2004

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squid-1.1.22のインストール



"squid-1.22"は高性能なキャッシュ機能を持つプロキシ(Proxy)サーバです。

4.1 ソフトの入手
"squid-1.1.22.tar.gz"を入手します。例えば以下のサイトから入手できます:

ftp://ftp.win.ne.jp/pub/network/www/squid/squid-2/squid-2.1.PATCH1-src.tar.gz

4.2 インストール
ファイルを展開するディレクトリ$Workに移動して、バイナリパッケージを展開します。作業ディレクトリ$Workは任意のディレクトリです。
    % cd $Work/
    % gzip -cd squid-1.1.22.tar.gz | tar xvf -

次にディレクトリに移動して"configure"スクリプトと"make all"を実行します。 configureに与えるオプションprefixにはsquidの実行ファイルなどをインストールするディレクトリを指定します。
私の運営方針では、すべてのソフトウエアは/usr/local/以下に展開することにしているので、 "--prefix=/usr/local/squid" とします。
    % cd $Work/squid-1.1.22
    % configure --prefix=/usr/local/squid
    % make all

次に、rootの権限で"make install"を実行します。
    % su
    % make install

以上で"squid"のインストールは終了です。

4.3 コンフィギュレーション
squidが起動時に参照する"squid.conf"ファイルを設定します。 今回の例では"squid.conf"ファイルはディレクトリ/usr/local/squid/etcにあります。
ここでディレクトリ/usr/local/squid/は、"configure"実行時にprefixで指定した、 squidのインストールディレクトリです。

"squid.conf"を設定する前に、cacheなどを置くディレクトリを決定します。 デフォルトではcacheなどはsquidがインストールされたディレクトリ以下のサブディレクトリに置かれます。

cacheのように頻繁にデータが変更されるディレクトリはシステムとは別パーティションに 置いたほうが良いので、今回はディレクトリ/cache/squid以下におくことにします。

また、デフォルトではキャッシュサイズは100Mバイトとなっていますので、パラメータ"cache_swap"を 適宜変更して下さい。なお、単位はMバイトです。
よって以下の項目について変更することにします。

cache_effective_user  nobody nobody
cache_access_log   /cache/squid/logs/access.log
cache_log   /cache/squid/logs/cache.log
cache_store_log   /cache/squid/logs/store.log
cache_dir   /cache/squid/cache
cache_swap 500

squid.confの変更箇所


4.4 運用

    4.4.1 cache領域の確保

    インストール後、起動する前にキャッシュを準備しなければなりません。 以下の手順でキャッシュ領域を確保して下さい。

    この操作はインストール後、一度だけ行なえばよいです。

      % mkdir /cache/squid/logs
      % chmod 777 /cache/squid/logs
      % su nobody
      % /usr/local/squid/bin/squid -z

    4.4.2 起動


    注意: Solarisの起動ファイルは、大文字"S"に続いて番号とソフト名という形式になっており、 番号の小さい順に起動を行ないます。
    "squid"の起動時に、すでに"bind"が起動していなければなりませんので、 "squid"の起動スクリプトの"S"に続く番号は必ず"bind"起動スクリプトの番号よりも 大きな番号にして下さい。

    4.4.3 停止

    以下のコマンドでsquidを停止することができます。
      % kill `cat /usr/local/squid/logs/squid.pid`


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