netperfのインストールと運用

"netperf"は2台のマシン間のスループットを計測するツールです。
出来ればすべてのマシンにnetperfをインストールすると良いでしょう。

2002年5月3日現在の最新版である、 "netperf-2.2alpha.tar.gz"を入手します。以下のサイトから入手できます：

ftp://ftp.cup.hp.com/dist/networking/benchmarks/netperf

ファイルを展開するディレクトリ$Workに移動して、バイナリパッケージを展開します。作業ディレクトリ$Workは任意のディレクトリです。
次に作成されたディレクトリに移動してください。

% cd $Work
% gzip -cd netperf-2.2alpha.tar.gz | tar xvf -

% cd ./netperf-2.2alpha

コンパイルの前に、マシン環境に合わせて"MakeFile"を変更しなければなりません。具体的には以下の3項目について変更します。

NETPERF_HOME
netperfをインストールするディレクトリを指定します。

今回はディレクトリ/usr/local/netperfにインストールします。

CFLAGS
ログファイルの記録の制御を指定する"-D$(LOG_FILE)"オプション、データ送出間隔を調節する"-DINTERVALS"オプションなどがあります。

詳しくは"makefile"を見て下さい。

LIBS
CFLAGSの指定とともに、リンクするライブラリを指定しなければなりません。

Linuxの場合、"-DDO_DLPI"オプションをしていたとき以外は、特にライブラリを追加する必要はありません。デフォルトの"-lm"で十分です。

NETPERF_HOME=/usr/local/netperf
CFLAGS = -O -D$(LOG_FILE) -DUSE_LOOPER -DINTERVALS
LIBS = -lm

MakeFileを変更したら、netperfをインストールするディレクトリを作り、 "make all"、"make install"を実行します。

% mkdir /usr/local/netperf
% make
% make install

"/etc/services"と"/etc/inetd.conf"を変更します。

/etc/services
netperfは"31865"番のtcpポートを使用しますので、 /etc/servicesに以下の行を追加します。

#
# netperf
#
netperf		31865/tcp

/etc/inetd.conf
/etc/inetd.confに以下の行を追加します。

#
# netperf
#
netperf stream tcp nowait root /usr/local/netperf/netserver netserver

2マシン間のスループットを計測する方法を示します。

TCPパケットのスループット
送信側は以下のコマンドを実行します。

% netperf -H 192.168.1.32

UDPパケットのスループット
送信側は以下のコマンドを実行します。
注意：デフォルトでは9216バイトのUDPパケットが送出されてしまうので、 "-m"オプションで各ネットワークのMTUを指定して下さい。

以下の記事に"netperf"の解説があります：

・UNIX MAGAZINE 98.5 UNIX Communication Notes (p.p.13-20)

since 04/Oct/2004