How to install free softwares in Linux

last update: 29 Sep 2004

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doxygen



doxygenはkdocよりもさらに強力なC++のためのドキュメント生成ツールです。HTML、LaTeX、およびman形式のドキュメントを生成します。
3.1 ソフトの入手
以下のサイトから"doxygen"の最新版を入手できます:
http://www.stack.nl/~dimitri/doxygen/download.html

なお、gdoxygenはg++コンパイラなどとともに、Qtを必要とします。
3.2 インストール
ファイル"doxygen-0.49-991003.src.tar.gz"を展開するディレクトリ$Workに移動して、バイナリパッケージを展開します。
作業ディレクトリ$Workは任意のディレクトリです。今回は$Work=/usr/localに展開することにします。

次にディレクトリ./doxygen-0.49-991003に移動します。

    % cd /usr/local/
    % gzip -cd doxygen-0.49-991003.src.tar.gz | tar xvf -
    % cd doxygen-0.49-991003

以下、"configure"、"make"と"make install"を行ないます。
    % sh ./configure
    % make
    % make doc
    % make install

3.3 使い方
doxygenのマニュアルはdoxygenをインストールしたディレクトリの サブディレクトリ./htmlなどにあります。
ここでは具体例を用いて簡単に使い方を説明します。
注意: doxygenはHTMLだけでなくLaTeX形式でも結果を出力できますが、今回はHTML形式のみ とします。

    3.3.1 前準備

      3.3.1.1 C++ソースの準備

      今ホームディレクトリ~以下にC++のソースプログラムのおいてあるサブディレクトリsrcがあるとします。
      サブディレクトリsrcには"student.h", "student.cpp"というソースファイルとサブディレクトリ"./person"が あります。 サブディレクトリ"./person"には"person.h", "person.cpp"というソースファイルがあります。


      これらのファイルを御覧いただければ判るように、コメント中にいろいろなタグ("\fn", "\clas"など)が書き加えられています。 基本的にはC++のコメント文中にdoxygenのタグを書き加えていく方式なので難しくはないのですが、 なにしろタグの数が69もあり、ここで説明する事はできません。
      こちらにdoxygenのマニュアルが、PS形式(doxygen_manual.ps.zip)と PDF形式(doxygen_manual.pdf.zip)で準備されていますので、 詳しくはマニュアルを参照して下さい:

      http://www.stack.nl/~dimitri/doxygen/download.html

      マニュアルは英語ですが、読む必要はありません。眺めれば使い方はすぐに理解できます。

      3.3.1.2 doxygen出力用ディレクトリの作成

      doxygenの生成するHTMLファイルを書き込むディレクトリを作ります。 ここでは"doxygen-log"というディレクトリにしますが、適当な名前を使う事が出来ます。

        % mkdir doxygen-log
        % ls
        doxygen-log src

    3.3.2 configファイルの生成と編集

    まず始めに、doxygenの出力をコントロールするためのコンフィギュレーションファイルを 生成します。どのような名前でもいいのですが、ここでは"test.conf"とします。
      % ls
      doxygen-log src
      % doxygen -g test.conf
      % ls
      doxygen-log src test.conf

    つぎにここで生成したコンフィギュレーションファイル:test.confを編集します。 編集項目は多岐に渡りますが、ここではHTML形式のドキュメント群を生成するために必要な 最低限の設定を行ないます。
    17行目: PROJECT_NAME         = TEST
    23行目: PROJECT_NUMBER       = 1.0
    30行目: OUTPUT_DIRECTORY     = ./doxygen-log
    38行目: OUTPUT_LANGUAGE      = Japanese
    
    164行目:INPUT                = ./src ./src/person
    171行目:FILE_PATTERNS        = *h *cpp
    
    259行目:GENERATE_LATEX       = NO
    
    305行目:GENERATE_MAN         = NO
    

    configファイル(test.conf)の編集例


    3.3.3 doxygenの実行

    コンフィグレーションファイル名(ここではtest.conf)をオプションとしてdoxygenを実行します。
      % doxygen test.conf

    ディレクトリ./doxygen-log/html以下にdoxygenによるHTMLのドキュメントファイル群が生成されています。 こちらに参考出力例があります。 相当きれいなドキュメント群を生成してくれます。
3.4 参考サイト
doxygenのホームページは次の通りです。
http://www.stack.nl/~dimitri/doxygen


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