How to install free softwares in Linux

last update: 29 Sep 2004

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KDE



KDE(K Desktop Environment)はその名の通り、Xウインドウシステム上の ウインドウマネージャの一つです。
afterstepやfvwmなどの今までのウインドウマネージャが、 (fvwmrcなどの)設定ファイルを用いて動作をコントロールしていたのと対象的に、 KDEはウインドウデザインやソフトランチャの設定などもGUIなどを使うなど CDEライクなウインドウマネージャです。
さらにネットワークの設定なども行なうGUIが準備されており、 単なるウインドウマネージャの枠を越えて、 OSに依存しないコンピュータ操作実現を目指しているように感じます。

日本語化も進んでいますので、現状で可能な日本語化をしつつ、 KDEのインストールを行ないます。
7.1 ソフトの入手
以下のサイトからQtとKDEのパッケージ群、 およびそれらの日本語化パッチをダウンロードして下さい。

http://www.KDE.gr.jp/download.html

KDEは多数のパッケージ群から成り立っています。

このうち、最低限度必要なものは:
kdesupport, kdelibs, kdebase、およびqtです。

注: Qtのコンパイルにはautoconf(version 2.12以上)とautomake(version 1.3以上)が必要です。

7.2 インストール
インストールの前に、環境変数を追加します。 cshを使用している場合、ファイル.cshrcに以下の行を追加します。
setenv KDEDIR  /opt/kde
setenv QTDIR  /usr/lib/qt

set path = ($path $QTDIR/bin $KDEDIR/bin )

.cshrcへの環境変数の追加


追加終了後、sourceコマンドで環境変数の変更をシェルに反映して下さい。
    % source $HOME/~.cshrc

以降の作業はコンソールモードで行なって下さい。 もしもXウインドウシステム上で作業すると、グラフィックス関係のライブラリを 破壊する可能性があります。

    7.2.1 Qt

    KDEのインストールに先立ち、グラフィックスライブラリQtのインストールを行ないます。

    インストールディレクトリは、先に環境変数で指定したように、/usr/lib以下です。

    注: すでにQtがインストールされている場合は、
      % mv /usr/lib/qt /usr/lib/qt-org
    など、オリジナルのQtを別名に変更しておきます。

      % cd /usr/lib
      % bzip2 -cd qt-1.44.tar.bz2 | tar xvf -
      % gzip -cd qt-1.44-i18n-19990516.diff.gz

      % ln -s qt-1.44 qt
      % cd qt
      % make linux-g++-shared
      % make
      % ldconfig

    7.2.2 KDEのインストール

    KDEは、冒頭にも書いたように多数のパッケージ群から成り、 全てのプログラムをインストールするには相当なディスクスペースが必要です。

    しかし、インストール方法は統一されていて、非常に簡単です。

    以下に、必要最小限のパッケージのインストール方法を紹介します。

      7.2.2.1 kdesupport

      始めにkdesupportをインストールします。 ファイル"kdesupport-1.1.2.tar.bz2"を展開します。 作業ディレクトリは任意のディレクトリです。今回は/usr/local/src以下で作業します。 展開後、ディレクトリ./kdesupport-1.1.2に移動します。

        % cd /usr/local/src/
        % bzip2 -cd kdesupport-1.1.2.tar.bz2 | tar xvf -
        % cd kdesupport-1.1.2

      以降、"configure"、"make"、"make install"と典型的なインストール作業を行ないます。
        % ./configure
        % make
        % su
        passwd:****
        % make install

      7.2.2.2 kdelibs

      次にkdelibsをインストールします。 ファイル"kdelibs-1.1.2.tar.bz2"を展開します。 展開後、ディレクトリ./kdelibs-1.1.2に移動します。

        % cd /usr/local/src/
        % bzip2 -cd kdelibs-1.1.2.tar.bz2 | tar xvf -
        % cd kdelibs-1.1.2

      ディレクトリ./kdelibs-1.1.2に移動後、日本語化パッチ"kdelibs-ja.19990903.diff.gz"を 当てて下さい。
      注: 日本語化パッチはインストール時点で最新のものを当てて下さい。

        % gzip -cd kdelibs-ja.19990903.diff.gz | patch -p1

      以降、"configure"、"make"、"make install"を行ないます。
        % ./configure
        % make
        % su
        passwd:****
        % make install

      7.2.2.3 kdebase

      次にkdebaseをインストールします。 ファイル"kdebase-1.1.2.tar.bz2"を展開します。 展開後、ディレクトリ./kdebase-1.1.2に移動します。

        % cd /usr/local/src/
        % bzip2 -cd kdebase-1.1.2.tar.bz2 | tar xvf -
        % cd kdebase-1.1.2

      日本語パッチを当て、"configure"、"make"、"make install"を実行します。
        % gzip -cd kdebase-ja.19991029.diff.gz | patch -p1
        % ./configure
        % make
        % su
        passwd:****
        % make install

      7.2.2.4 その他のパッケージのインストール方法

      必要に応じて他のパッケージもインストールして下さい。

7.3 使い方
通常は、ホームディレクトリのファイル".xinitrc"などの末尾に以下の行を付け加えます。
exec kde
     
今まで使用していたウインドウマネージャの起動コマンド、例えば"exec fvwm"など、 は全てコメントアウトして下さい。

変更終了後、"startx"コマンドでXウインドウシステムを起動してください。
7.4 参考サイト
本家KDEのWEBサイトです。

KDE

日本KDEユーザ会のWEBサイトです。
日本KDEユーザ会


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