How to build Internet Server with Linux

last update: 29 Sep 2004

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説明方針について



2.1 具体的なネットワークに沿った説明
インターネットサーバ構築といっても、現実には複数のサーバが連係してサイトに インターネットのサービスを提供する場合がほとんどだと思います。 この場合、サーバのセットアップやコンフィギュレーションはネットワーク構成に大きく依存します。 ネットワークの構成が決まらなければサーバのセットアップは出来ません。

ここで説明方法に関して、一つの決断をしなければなりません: 具体的なネットワーク構成に基づいて説明を行なうべきか、 抽象的で一般的な説明を行なうべきか。

前者は説明されたものと同じネットワーク構成の場合にはこの上なく便利ですが、 反面特定の状況に特化してしまい、あまり役に立たないものになる危険性を持っています。

後者は一般論としては役に立ちますが、具体的に適用する場合には各自のネットワークに応じて それ相応の変更を加えなければなりません。

私は以下の理由から前者を選びました。 >

  • 第一の理由としては、 巷にはサーバ毎の個別のセットアップ方法や運用方法の説明は溢れていますが、 具体的なネットワーク構成について具体的な説明をしたものが 見当たらなかったので、そのようなページを作ってみる価値があるだろうと考えたためです。

    ネットワークを構築するときには数多くのWEBページを参考にさせて貰ったのですが、 典型的なセットアップ方法を知ることは出来ても、 それを私がイメージする具体的なネットワーク構成に反映させる時に、 どのように変更を加えるかという点を言及しているページが少なくて非常に苦労しました。

    特にfirewallを経由してインターネットとのやりとりを行なう場合、mailサーバやProxyサーバは デリケートなセットアップが必要ですが、この点を説明しているWEBページには出会いませんでした。 そして当時もっとも必要としたのがそのようなページであり、情報だったのです。

  • 第二の理由としては、 今回のネットワーク構成はFirewallを中心とした典型的な小規模サイトのためのものなので、 ネットワーク構成に依存した具体的な説明でも、それなりに役に立つのではないかと考えたからです。

    もちろんたった一つのサーバがWEB、mail、Proxyとすべてを兼ねる場合にもなるべく対応できるように 記述していくつもりです。

    2.2 セキュリティに関する説明
    いまさらいうのも何ですが、実際にサイトを運営管理してみると、 ネットワークセキュリティの重要さが身にしみて理解できるようになりました。

    アクセスログなどをみても時々外部の人間がサーバに侵入を試みているのが分かります。 ずいぶん物騒になったものだというのが正直な感想です。

    このような時代ですから、サーバの設定時にはセキュリティの方法も当然のごとく 説明しています。

    ところで、セキュリティに関する情報は"双刃の剣"であり、セキュリティ対策を公開することは、 侵入を試みようとする人間に対してどのような対策を行なっていないかを知らせてしまう 非常に危険な行為です。

    ですから、ここでは最低限の、しかし通常ならば十分な、セキュリティ対策の説明にとどめています。


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