How to build Internet Server with Linux

last update: 29 Sep 2004

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基本認証


基本認証は、特定のディレクトリやファイルにアクセスする際に、ユーザ名とパスワードの入力を促し、特定のユーザのみアクセスを許可するための機構です。
htpasswdコマンドでユーザを登録し、"/etc/httpd/conf/httpd.conf"ファイルに認証用ディレクティブ(AuthType,AuthName, AuthUserFileなど)を設定することで基本認証を行うことが出来ます。

5.1 基本認証
以下、基本認証を行うための設定を説明します。

    5.1.1 htpasswdによるユーザ登録

    htpasswdコマンドを使い、ユーザを登録します。ユーザ名は任意です。サーバにアカウントを持つユーザ名である必要はありません。 ここでは"authtest"というユーザを登録します。パスワードファイルは"/etc/httpd/conf/passwd"ファイルと指定します。
      % htpasswd -c /etc/httpd/conf/passwd authtest
      New password: <-パスワード入力
      Re-type new password: <-パスワード再入力
      Adding password for user user01

    5.1.2 httpd.conf

    基本認証を行うディレクトリについて、認証用ディレクティブ:AuthType、 AuthUserFile、 AuthNameを設定します。各ディレクティブについて説明します。

    以下に、ディレクトリ"/var/www/html/secret/"に対して基本認証を行うとして、/etc/httpd/conf/httpd.confファイルの設定を示します。
    	<Directory /var/www/html/secret/>
    	Satisfy any
    
    	AuthType Basic
    	AuthName basicAuthTest
    	AuthUserFile /etc/httpd/conf/passwd
    
    	</Directory>
    

    基本認証


    下図は、基本認証を行うディレクトリにアクセスした際のクライアント側画面です。先ほど登録したユーザ名:"authtest"とパスワードを基本認証ダイアログに入力します。


    基本認証ダイアログ

    なお基本認証では、パスワードが暗号化されずにネットワークを流れますので、ネットワーク上の盗聴者に簡単にパスワードを盗まれ、アクセスを許してしまいます。 実際の運用では、SSLと併用することを推奨します。

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