他方、HTMLファイルの背景色や文字色、文字のサイズを指定したり、
場合によってはHTMLファイルを書き込むディレクトリを指定する必要もあります。
mintはこれらに対応するために、<%doc>と</%doc>の外部で使うコマンドも用意しています。
これらのコマンドをコントロールモードコマンドといいます。
以下にコントロールモードコマンドの解説をします。
8.1 %part |
%partコマンドを挿入した場所から新しいパートが始まります。
%partコマンドに続いてパートタイトルを記述してください。
例えば以下のようなソースファイルを作成した場合、
%part イントロダクション <%doc part1.html> <%title はじめに> これはイントロダクションです。 </%doc> %part 本題 <%doc part2-1.html> <%title パート2:本題> これはパート2の最初のhtmlファイルです。 </%doc> <%doc part2-2.html> <%title パート2のつづき> これはパート2の2番目のhtmlファイルです。 </%doc> |
Part 1: イントロダクション
1. はじめに
Part 2: 本題
1. パート2:本題
2. パート2のつづき
8.2 %define, %undefine |
パラメータ一覧にすべてのパラメータとデフォルト値がまとめてあります。
%defineで一度変更したパラメータをもう一度元に戻すには、%undefineコマンドを使います。
つまりundo機能です。
# # define の例 # %define BGCOLOR black %define TEXT white <%doc define.html> これは%defineのテストデータです。 <%/doc> # # undefine の例 # %undefine BGCOLOR %undefine TEXT <%doc undefine.html> これは%undefineのテストデータです。 <%/doc> |
8.3 %include |
このような面倒を避けるためにmintは%includeコマンドをサポートしています。
例えば、mintのデフォルトの背景色は白で文字色は黒ですが、
背景色は赤、文字色は白が好みだったとしましょう。
始めに好みの出力形式をインクルードファイル(sufixは"inc")、例えばexcite.incに書きます。
%define BGCOLOR red %define TEXT white |
そして、mintのソースファイル内において、%includeコマンドでインクルードファイルを設定します。
例えば以下のようにすれば、include.htmlというHTMLファイルの背景色は赤、文字色は白となります。
%include excite.inc <%doc include.html> これは%includeコマンドの使用例です。 </%doc> |
なお、mintをインストールしたディレクトリのサブディレクトリlibに
標準のインクルードファイルが多数用意されています。
またREADMEも用意されていますので
適宜読んで下さい。
8.4 %add |
例えば、ナビゲーションバーに"back"というラベル(シンボルは"-b")を作る場合、
コントロールモード中で以下のように設定します。
このように設定すれば、以降
<%doc>コマンドにおいて、"-b"というオプションを使う事が出来ます。
%add option -b back <%doc example.html -b home.html> .... 略 .... |
例えば、自作のインクルードファイルがディレクトリ/home/yourdir以下にある場合、
以下のように設定することで、絶対パスでインクルードファイルを指定する必要がなくなります。
%add path /home/yourdir %include myincludefile.inc <%doc path.html> これはpathオプションの例です。 </%doc> |
8.5 %set |
%set install /home/mydir <%doc mydoc.html> これはinstalldirの例です。 </%doc> |
%set workdir /tmp <%doc workdir.html> これはworkdirの例です。 </%doc> |
8.6 %meta |
%meta author HIRONOBU SUZUKI |
%meta copyright Copyright @ 1999, Hironobu Suzuki. All right reserved. |
例えばこの文書の場合、次のような指定がなされています。
%meta generalkeywords HTML,generator,preprocesser |
ja|en|es|de|it|nl|el|pt|ar|he|ru|zh|hi|ur|sa|fr|en-US|en-cockney|i-navajo|x-klingon
%meta description mint,HTML generator |
%metaコマンドは、インクルードファイル中では使用できません。
これは著者や著作権など大事なデータを設定するコマンドなので、
各文書毎にこれらのデータを責任を持って記述するよう強制するためです。
8.7 %replace |
例えば、"FILE"という文字列を"/home/mydir/myfile"という文字列に、
"COMMAND"という文字列を"ls -la"という文字列に変換したい時には、
以下のようにします。
また、複数の語からなる文字列(つまり、空白を含む文字列)は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定して下さい。
%replace COMMAND "ls -la" %replace FILE /home/mydir/myfile %replace OS "Linux 2.2.13" <%doc replace.html> これはreplaceの例です。 <%comannd> uname -srm >OS # この行は Linux 2.2.13 と表示される COMMAND FILE # この行は ls -la /home/mydir/myfile と表示される >-rw-rw-rw root root 1002 Feb 14 10:12 FILE </%command> </%doc> |
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